環境への取り組み
リサイクルの仕組み
PSPトレーは単一素材(ポリスチレン樹脂)で、見分けやすい素材です。
その良さがいかされて、食品包装の分野で国と業界のそれぞれでリサイクルの仕組みが動いています。
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法律による
リサイクルの仕組み環境省では容器包装リサイクル法の施行にともない、推進のキーワードとして「3R リデュース、リユース、リサイクル」を掲げた取り組みが進んでいます。
詳しくは「日本容器包装リサイクル協会」
をご覧ください。 -
自主的回収
リサイクルの取り組みPSPトレーについては業界と消費者が一体となって自主的回収リサイクルに1990年から取り組んでいます。
詳しくは「日本プラスチック食品容器工業会」
をご覧ください。
発泡スチロールトレーの
リサイクル効果

2018年度にトレー業界により回収された総重量は10,210トン、枚数にして31億枚になります。
そしてこれらがリサイクルされることによる環境効果は以下の様になります。
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積み重ねると12,376Km
集められたトレーを積み重ねた場合の高さは、12,376Kmです。これは東京からキューバまでの距離とおよそ同等になります。
リサイクルすることで再び利用できる資源になります。 -
原油なら2Lペットボトル
約600万本分PSPの原料は石油より作られています。つまり約1,200万リットル分の原油使用量の削減につながります。
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CO2削減効果は50,540トン
回収されずに焼却した場合と比べると大幅な削減効果があります。
(環境省 3R原単位の算出方法より)
優れた環境適合性
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紙トレーに較べて省資源
PSP製食品容器の主力製品であるPSPトレーは、紙トレーに較べて省資源であり、環境適応性に優れています。
※プラスチック処理促進協会「包装材料の環境影響評価」(平成7年調査) -
環境影響評価
環境影響評価(LCA:Life Cycle Assessment)とは、地球環境に優しい材料への要望が強まり、原材料の採取から製品の廃棄までの全過程で必要とされるエネルギーと、発生する環境負荷を総合的、かつ客観的に評価し、地球環境に優しい製品のあり方に資するために行われるものです。
包装材料の環境影響(1,000枚あたりのトレー比較)
PSPトレー | 紙トレー | 発泡スチレンシート (PSP)/紙 |
|
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重量 | 4.4kg | 21.9kg | 1/5.0 |
天然資源 | 原油 4.40kg | 原木 11.4kg | - |
補助材料 | 発泡剤 0.155kg | 古紙 17.70kg | - |
エネルギー消費 | 47.0×103 Kcal | 145.4×103 Kcal | 1/3.1 |
CO2排出量 | 14.60kg | 44.61kg | 1/3.1 |
NOx排出量 | 0.015kg | 0.112kg | 1/7.5 |
SOx排出量 | 0.074kg | 0.081kg | 1/1.1 |
社団法人 プラスチック処理促進協会(1995年3月)
環境負荷の「見える化」
弊工業会では、環境への影響を適切に評価し、持続可能な社会の実現に貢献するために、発泡ポリスチレンシート(PSP)の押出成形時の消費エネルギー、CO2排出量、GHG排出量の分析を行っています。
本データは、一般社団法人 プラスチック循環利用協会様と連携し、適正な方法で算出しております。
出展:一般社団法人 プラスチック循環利用協会
「LCAを考える(改2022.03)」P27(樹脂加工のLCIデータ)
パンフレット・報告書」をご覧ください
調査範囲
原料樹脂の受入れから発泡ポリスチレンシート(PSP)の出荷までを対象とし、データ収集単位を
①押出成形(原料樹脂の受入~配合・前処理などを含む)、②包装・梱包、③検定、④保管(倉庫)、⑤再生、⑥共通部門の6分野に分けて調査。

